商品を手に取ったことは有用な観測ですが、決済が完了したという意味ではありません。ピックアップ分析は、どの陳列棚でどれだけ商品が手に取られるかを調べるものです。その前のファネル段階と合わせて読むと、確認すべき陳列の問題を具体化できます。
ピックアップ、棚への返却、購入は別の出来事
ピックアップは陳列位置から商品を手に取る行動、返却は棚に戻す行動、購入は決済が完了した取引です。一人が複数の商品を手に取ったり、同じ商品を繰り返し触ったり、別の場所へ運んだりすることもあります。行動回数、人数、販売数量は同じ値ではありません。
導入した構成で測定する行動、カメラの観測範囲、繰り返し行動の集計方法を確認してください。ピックアップから返却を引いて販売数を求めることはできません。観測範囲外での返却や移動が解釈を変えるためです。SKU別の購入を見るには、対応する取引データと整合する測定単位が必要です。
各段階を同じ基準で読む
saai insightの陳列棚分析は、訪問、露出、探索、ピックアップの信号を陳列棚や棚段別に表示します。これらは観測項目です。探索と表示された信号だけで、好みや来店理由を確定することはできません。

一行が一つの陳列棚です。行を比較する前に、期間、観測範囲、比率の基になる集計数を確認します。既存の画面では店舗や商品を特定する名称を伏せています。画面は韓国語版です。
探索に対するピックアップ率は、両方の単位と対象条件が同じ場合に、ピックアップ数を探索数で割って計算します。一方が行動回数で他方が人数なら、割り算の前に指標の定義を確認します。
計算例
以下は仮の例です。同じ期間に40人が棚を探索し、そのうち8人が商品を手に取った場合、探索に対するピックアップ率は8 ÷ 40 × 100 = 20%です。この例では各段階で一人を一回だけ数えます。すべての製品構成の集計方法を示すものではなく、20%は購入転換率でもありません。
低い比率からは、手の届く位置、価格表示、在庫状態、商品そのものについて問いを立てられます。原因が自動的に一つに決まるわけではありません。どの説明を検討するか決める前に、棚を確認してください。
一つの条件を変え、再度比較する
価格表示が読みにくいなら、商品位置を維持して表示を分かりやすくします。変更日、在庫状態、価格、同時期の販促を記録し、同じファネルのルールで近い条件の曜日と期間を比べます。
陳列棚ヒートマップで確認位置を絞り、プラノグラムガイドを参考に意図した陳列を記録します。変更後は比率だけでなくピックアップ数も確認します。売上を調べる際は、購入転換分析で説明する別の定義を適用します。
製品が役立つ場面
陳列棚分析は、MDが確認する売り場と段階を絞るために役立ちます。在庫と陳列状態を確認し、変更を選び、結果を評価するのは担当者です。ピックアップ率の上昇だけでは、売上増加を証明できません。
saai insightの陳列棚分析で、売り場ごとの行動信号を同じ基準で比較できます。
