滞在時間は、来店者が店舗や定めた区画内で過ごした時間です。長くなっただけでは、関心や購入が増えたとは言えません。どこで何を見たり待ったりしたのかを確認できるよう、観測の境界と比較条件を決めます。
店舗全体と区画内の滞在を分けます
入店から退店までの時間と、特定の売り場に滞在した時間は別の指標です。再入店を一回の来店にまとめるか、区画から少し出て戻った場合をどう数えるかも比較に影響します。図面と集計基準をレポートに添えます。
平均を比べるときは、時間帯、曜日、営業条件をそろえます。区画の大きさや観測範囲が変わったら、前後の数値をそのまま比較できるとは考えません。
長く滞在した理由を確認します
商品を比較している場合もあれば、順番を待ったり案内を探したりして時間がかかる場合もあります。滞在が短くなっても、目的の商品が早く見つかったのか、探索をやめたのかは別途確認が必要です。
例えば平均滞在が長くなったら、同じ時間の来店者数、待ち行列、人員配置の変化をあわせて見ます。これは確認する仮説を絞る方法であり、映像だけで顧客の意図を知る方法ではありません。
ヒートマップと関心指標は異なる手がかりです
ヒートマップは設定された指標に沿って空間の活動を比較します。濃い色が何を示すかを先に確認します。来訪が多い場所と長く滞在する場所は、必ずしも同じではありません。
注目や商品への接触を扱う指標も、滞在とは分けて読みます。区画訪問、滞在、観測された反応をあわせると次の確認箇所を選べますが、その組み合わせ自体が購入や好みを証明するわけではありません。
平均の隣に分布と現場記録を置きます
少数の長い滞在が平均を上げたのか、多くの来店者の時間が一緒に変わったのかを確認します。分布だけで関心と待機を自動分類しません。同じ時間の待ち行列、案内変更、設備状態など、現場で確認した記録と比べます。
来店者分析で時間帯と来店規模をそろえ、動線分析で区画間の移動がどう変わったかを確認できます。
小さく変更して再確認します
確認する区画と問いを一つ決めます。案内の位置を変えたら、滞在だけでなく繰り返しの移動や待ち行列も確認します。催事、在庫、営業時間の変化を記録し、近い条件で再び比べます。
滞在が増えると売上も一定割合で増える、という式をすべての店舗に当てはめません。実際の購入は決済資料と観測指標を分けて確認します。空間と期間の比較範囲はsaai insightを参照してください。
